2024 3 06, 17.00
第63回国連女性の地位委員会で、アイスランドのカトリーン・ヤコブスドッティル首相は、「ジェンダー不平等を終わらせることは、正しいことであるだけでなく、経済にとっても最も賢明なことであることを強調することが重要です」と強調しました。
これは、科学、技術、工学、数学(STEM)分野で特に言えることです。世界経済フォーラムが2022年に発表した報告書によると、日本科学者における女性比率は、OECD加盟国の中で最低の7人に1人。科学分野の女性は、社会的スティグマ、女性科学者のステレオタイプ、女子学生にとってのロールモデルの不在などの障壁に直面ししています。日本は科学技術において世界有数の国であることを考えると、有能な女性科学者の不在は経済に悪影響を及ぼし、イノベーションと生産性の低下につながるとも言えます。
北欧諸国では、STEM分野の卒業生の3分の1を女性が占めています。それでもなお、これらの科目の履修者の大半は男子学生。WEFのグローバル・ジェンダー・ギャップ指数で上位にいる北欧諸国でさえ、STEM分野では依然として不均衡があり、男性偏見と男女分離という同じ問題に直面しています。過去数年の間に多少の進歩は見られるものの、もっと多くの取組が必要です。
幸い日本、フィンランド、アイスランドには、男性優位なイメージが憚るSTEM分野において、ガラスの天井を破ってきた女性たちのロールモデルがいます。今回のノルディック・トークスでは、彼女たちがどのようにして現在の地位を築いたのか、どのような障害があったのか、未来の女性科学者へのアドバイス、そして日本の学生が彼女たちから何を学ぶことができるのか、といったストーリーを共有します。日本の研究機関や科学機関において、男女間の不均衡を是正することを促すことも目指します。
日時:
2024年3月6日 17:00-18:30
会場:
Zoom (登録リンクは下記)
*会場参加は、招待制とさせていただいています。
開催言語:
英語(日本語同時通訳付き)
パネリスト:
ハットラ・フルンド・ロゥガドッティル (アイスランド国家エネルギー庁 局長)
横山 広美 (東京大学 国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 教授)
クリスティーナ・ヨキネン (産業技術総合研究所AI研究センター東京ウォーターフロント主任研究員、ヘルシンキ大学助教授)
モデレーター:
竹下隆一郎 (PIVOT チーフ・グローバルエディター/執行役員)
プログラム;
17:00 開会の挨拶 タンヤ・ヤースケライネン駐日フィンランド大使
17:10 ディスカッション
17:45 質疑応答
18:25 閉会の挨拶 ステファン・ホイクル・ヨハネソン駐日アイスランド諸国大使
18:30 配信終了
本イベントは、デンマーク大使館、フィンランド大使館、アイスランド大使館、ノルウェー大使館、スウェーデン大使館、ノルディックイノベーションハウス東京、UNIVERSITY of CREATIVITYの共催で開催します。
イベントは録画され、後日公開されます。
ご登録はこちらから:
Women in Science Breaking through the Glass Ceiling 女性科学者たちの挑戦 -ガラスの天井を破るには- — Nordic Innovation House